ExcelのマクロはVBEと呼ばれる専用のエディタ内の標準モジュールに記述します。今回はこの記述したマクロを複数のファイルで使用する方法の紹介です。エディタの使い方やマクロの実行の仕方などは関連記事がありますので、これらについて??という方はこちらも読んでみてくださいね。
Excelのマクロを複数のファイルで使用するのであれば、拡張子が.basのテキストファイルを活用するのが便利です。ここではこのファイルをbasファイルと呼ぶことにしたいと思いますが、このファイルの作成ややり取りはとても簡単。この記事を読んで是非使いこなしてくださいね!
また、basファイルの理解を助けるために、サンプルファイルもダウンロードできるようにしていますので、最後までお読みいただければ嬉しいです。
では本編スタートです。
Contents
basファイルとは?拡張子がbasのテキストファイル
ここではbasファイルがどんなファイルなのか紹介したいと思います。basファイル、聞き慣れない形式のファイルですが、実はそんなに難しいファイルではありません。なんとメモ帳などで編集ができる形式のファイルなんですよ。
テキスト形式でよく知られたものは、拡張子が.txtですよね?basファイルはこの拡張子を.basと変えたものと思ってもらって構いません。
テキストファイルのようなものですので、このファイルはメモ帳などで簡単に編集することもできるんですよ。このことがわかれば、basファイル??と構える必要がなさそうな気がしてきたでしょ?
具体的には、下からダウンロードできるサンプルのファイルがbasファイルです。
dont_think_feel.bas
このファイルに記述してあるマクロは、Excelのマクロでできることの一例を紹介するものになっています。
basファイルを使うメリットは?
ここでは、basファイルを使うメリットを紹介したいと思います。
前述の通り、basファイルはそれだけで独立したファイル。Excelとは直接関係がありません。ですので、マクロが記述されたbasファイルを持っていれば、これを手持ちのExcelファイルや新しく作るExcelファイルに取り込んで、すぐにマクロを使用することができるようになります。
しかも後述するように、エクセルの専用エディタ(VBE)からbasファイルをつくる(エクスポート)やエディタへの取り込み(インポート)もとっても簡単。ストレスなく使用できますよ。
わたしの場合は、作成したマクロを全てbasファイルにして、一箇所に保存しています。新規作成したExcelであのマクロが使いたい!と思ったときに、保存先のフォルダにいき、basファイルをインポートするという使い方をしています。
作成したマクロをExcel内に保存しているだけだと、あのマクロはどのExcelに入ってたっけ?とExcelを探し回ることになってしまいますが、こんな無駄な検索が必要なくなりますよ。
basファイルの名称は日本語でも大丈夫なので、名前をパット見てマクロの内容がすぐにわかるようにしておく、なんて使い方もいいかもしれませんね。
標準モジュールをエクスポートしてbasファイルを作成!
ここまでで、basファイルがどのようなものか、おおよそおわかりいただけたのではないかと思います。ということで次はこのファイルの作り方をチェックしていきましょう。
先に紹介したように、basファイルはテキスト形式のファイルですから、テキストエディタでVBAの作法にのっとって処理を書いていき、拡張子をbasとして保存すればよいのですが、ここで紹介するのは、Excelのエディタ(VBE)に記載された内容をbasファイルとして取り出す方法。下の図を参考に手順をたどってくださいね。
ますはExcelのエディタを起動しましょう。
つづて、エディタの左にある、VBAProject(あなたの開いているExcel名)や+、-などが表示されたツリーに注目します。VBAProject(あなたの開いているExcel名)の下に、マクロが記述された標準モジュール(フォルダのアイコン)が表示されていますよね。では、この中のモジュール(Module1などの名前)にカーソルをあわせましょう!
この状態で右クリックするとメニューが展開されます。この中程に「ファイルのエクスポート」がありますよね。ここからModule1などのモジュールの中身(下図の右の枠内の内容)をエクスポートし、単独のbasファイルとして保存します。
「ファイルをエクスポート」を選択した後に開くダイアログボックスで保存先が選べますので、わかりやすい場所を選んでbasファイルを保存してください。これでbasファイルの作成は完了です!
エディタ(VBE)でbasファイルを読み込むインポートの方法
ここでは、basファイルをExcelのエディタで読み込む方法を紹介します。
この方法は上で紹介したbasファイルを作成する方法とよく似ていますので、この方法を思い出してください。
Excelのエディタを開き、ツリー内でbasファイルを読み込みたいVBAProjectの上で右クリックしメニューを出しましょう。ファイルを読み込む場合に選択するのは「ファイルのインポート」。これを選択すると、ファイルを選ぶダイアログボックスが開きます。ここで読み込みたいbasファイルを選びましょう。
この操作を行うと、Excelにbasファイルの内容が読み込まれ、この内容が標準モジュール内のモジュール(Module1などの名前)に取り込まれます。
下の図のように、右側にbasファイルに書かれたプログラムが表示されていればこの操作は成功です。
まとめ
今回は、VBAで記述されたマクロの内容をbasファイルとして保存する(エクスポートする)方法、保存されたbasファイルをExcelのエディタに取り込む(インポートする)方法を紹介しました。
この記事で取り扱ったbasファイルは、テキストファイル形式で記述されたファイルでしたね。
サンプルファイルをダウンロードできるようにしましたので、このファイルを使って、保存方法や取り込みの方法を確認してみてくださいね。
また、Excelのマクロでどんなことができるのか?
まだあまりイメージがわかないという方は、このマクロを動かしてみて、マクロでできることを感じ取ってみてください!
マクロの実行方法を紹介しているページもありますので、動かし方がわからなければこちらも参考にどうぞ。
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