Excelのマクロは作業を効率よく進めていく上で大変役に立ちます。マクロはExcelの優れた機能の一つなのですが、通常のExcelの画面だけではなく、マクロを記述しているVBAを編集したり、マクロを実行したりするときに、VBE(Visual Basic Editor)と呼ばれるエディターを使用します。
マクロを使えるようにするために、この記事では、この起動方法や設定方法を紹介します。VBEという取っつき難い名前のエディターですが、そんなに構える必要はありませんよ。ささっとものにしてしまいましょう!
では本編スタートです!
VBE(マクロ用のエディタ)を起動する!
それでは早速VBE(今後は単にエディタと呼びましょう)の起動方法を確認していきましょう!この作業を行うには、関連記事で紹介したようにExcelのメイン画面に「開発」タブが表示されている状態になっていることが必要です。
まだ、「開発」タブが出てないという方は、先にこの設定をしてくださいね。
では、話を戻しましょう。
エディタの起動の方法はいくつかありますが、上のように表示されるように設定した「開発」タブから行うのが一番わかりやすいでしょう。
「開発」タブを選択すると、この下にマクロに関連するメニューが表示されます。この中の一番左に「Visual Basic」というメニューがありますよね?
ではこのボタンを押してみましょう!すると次のような画面が表れます。これがマクロを利用するためのエディタ。この画面が表示できればエディタの起動は成功です!
(マクロが記述されていないExcelファイルの場合、画面右側のソースは書かれていませんがここでは気にしないでくださいね。)
余談ですが、「開発」タブ選択後に表示されるメニューの中の「マクロ」を選択したときに表示される「マクロウインドウ」の「編集」を選択することでも上と同じようにエディタを起動することができますよ。慣れてきたら一番使いやすい方法で利用してみてください。
使いやすくエディタ(VBE)の設定を変更しよう!
上で紹介した方法でエディタの起動ができたことだと思います。ここでは、後々VBAを記述したりデバッグと呼ばれるプログラムのチェックしたりするときに使いやすいようにちょっと設定をかえておきましょう。
といっても変更するのは1つだけですから、ここも構える必要はありませんよ。
まず、エディタの画面を観察してみましょう。最上部に「ファイル」、「編集」、「表示」、「挿入」…といったメニューが並んでいますよね。
そしてこの下にツールバーと呼ぶ種々の機能をもったボタンが並んでいます。初めて起動した時には、「標準」という名前のツールバーだけが表示されていると思いますが、ここに「デバッグ」という名前のツールバーも表示されるようにしましょう。
この設定を行うには、ツールバーの位置にカーソルを持っていき、右クリックをします。すると下の図のように、メニューが表示されます。
メニューが表示されたら図にならって「デバッグ」にもチェックを入れてください。すると下の図のように「標準」と「デバッグ」のツールバーが表示されるようになると思います。
これで設定は完了です!
このツールバーは、各ツールバーの左の隅をクリックし、カーソルが十字の矢印になった状態でドラッグすると、エディターの枠から離れて浮いた状態になります。お好みに合わせて設定を変えてみてくださね。
もし誤ってツールバーを消してしまったら「デバッグ」のツールバーを表示させたのと同じ要領で必要なツールバーを復活させてください。
エディターの配色やフォントの変更方法(任意)
Excelのマクロ用エディタVBEは、次の手順で配色やフォントを変更することが出来ます。僕は必ずしも必要だとは思いませんが、もし、もともとの設定では使いづらいなどの不具合があったり、余力があって好みを追求してみたいような場合には、設定を変更してみるのもよいでしょう。
一番しっくりする環境にすることで気持ちも乗ってくるでしょうし、作業効率も向上するでしょうからね!
ではこの変更手順です。
エディタ画面の上部のメニューの中から「ツール」を選択します。するとメニューが開きます。この中に「オプション」というメニューがありますので、これを選択してください。
すると、「オプション」ウインドウが新たに開くと思います。このウインドウ内には4つのタブがありますので、この中の「エディタの設定」を選択下ください。すると下の図のような画面になると思います。
左半分は全景と背景、インジケータ(エディタの左の余白…ブレイクポイントを置いたりします)の配色を変更する部分です。一方、フォントや文字サイズは右半分の設定を変えて変更します。
色々変更してみて、お好みの組み合わせを探してみてください!
まとめ
今回は、マクロの実行や編集に使用するエディタ(VBE)の起動方法や設定の方法を紹介しました。どうでしたか?意外と簡単だったでしょう?
ここまで済めばマクロを使用する環境はほとんど整ったようなものですよ~!
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