今回はマクロを記述するエディタの使い方をチェックしていきましょう。具体的には、VBAを記述するための手順や保存の方法、記述されたマクロの実行方法を紹介していきます。
この記事の内容が理解できたら、ソースがあればマクロを実行できるという段階になれますよ!
では今回も張り切ってまいりましょう!本編スタートです!
VBE(エディタ)で標準モジュールを作成
ではまず、マクロをVBAで記述する手順からチェックしていきましょう。
マクロの記述は、関連ページで紹介したエディタ(VBE)上で行いますので、早速エディタを起動してみましょう。エディタについて??という方は、これについて説明した記事がありますので、こちらも見てみてくださいね。
このエディタ上に、「標準モジュール」を追加するというのが、ここでの目的となります。では、エディタが起動したら、ウインドウ左にあるツリーに注目してください。VBA Projecとか+とか-とかの記載がある箇所です。この中をよく見ると、「VBA Project(あなたが開いているファイル名)」というところがありますので、これをまず見つけてください。
これが見つかったら、次はこの文字の上右クリックします。するとメニューが開くことでしょう。このメニュー内に、「挿入」というメニューがありませんか?下の図を参考に落ち着いて探して見てください。
「挿入」が見つかったら、そこにカーソルをあわせます。すると、さらに横にメニューが展開されます。この中には「挿入」メニューで挿入できる3つのモジュールが表示されています。それぞれ特徴がありますが、今回挿入したいのは「標準モジュール」。一旦細かい事は棚上げして「標準モジュール」を追加してしまいましょう!
ここまでで、「標準モジュール」の作成(挿入)が完了です。ではここで、エディタ左のツリーをみてみましょう!下の図のようにVBAProject(あなたのExcelファイル名)の下に、「標準モジュール」という名前のフォルダが作成され、中に「Module1」などの名前がついたモジュールができていることでしょう!
マクロ実行方法を確認!
マクロは、上の手順で作成した「標準モジュール」にVBAで記述していくわけですが、ここでは一旦、この記述が済んだ、あるいは記述されたモジュールをインポートし終わったという状態を想定して、先にマクロの実行の仕方を覚えてしまいましょう!
では、Excelのメイン画面に戻りますよ。まず、ウインドウ上方にあるメニューから「開発」を選択します。選択後は下に関連するメニューが展開されますので、この中から「マクロ」を探します。
「マクロ」が見つかったらこれをクリック!すると、下の図のように「マクロ」という名称のウインドウが立ち上がることでしょう。続いてこのウインドウの右側にあるメニューに注目しますよ。この中に「実行」というものがありますよね?そうです!これをポチッと押すとマクロが実行されるわけです。
どうです?マクロの実行方法意外と簡単だったでしょう?
ここでもしかするとあなたは疑問を持たれたかもしれませんね?一体上の操作で実行したマクロは何なのか?と。
Excelでは、一つのファイルにつきマクロは一つだけ、といった制約はなく、一つのファイルに複数のマクロが含まれていることがよくあります。このような場合は、実行したいマクロを選択して流さないといけないわけですが、この選択はいったいどこでするのでしょうね。
その答えは次の通りです!
上の図の「マクロ」ウインドウの中程を見てください、この図ではExcelファイルに一つしかマクロがありませんので、マクロ名が一つしか表示されていませんが、複数のマクロがある場合はここに複数のマクロ名が表示されます。マクロを選択して実行したい場合は、ここで意図するマクロを選択して「実行」ボタンを押してくださいね。
ひとつ覚えていただいたばっかりのところ、心苦しいのですが、実はここで紹介した以外にもいくつかマクロの実行方法があるのです。せっかくですので覚えるついでにこの方法も覚えてしまいましょう。ちなみにどの方法で実行しても結果は同じですので、あなたの使いやすい方法を見つけてみてくださいね。
では参りましょう。次に紹介する方法は、エディタから実行する方法。エディタを開いたときにツールバーにある緑の三角の再生マークが気になっていた人いませんか~?
実はこれを押すことでもマクロを実行することができます。なお、この三角印は下の図のように「標準」と「デバッグ」の2つのツールバー内にあります。どちらを使っても同じ機能ですので状況に応じてお使いください。、
さて次に紹介するのは、エディタではなくExcelの画面内に配置されたボタンなどを押すことでマクロを実行する方法です。ボタンって何?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。下の図を見てください。この図で「マクロを感じる」と書かれたものがボタンで、この例では、ボタンをクリックすると予め指定してるマクロが実行されるように設定しています。
このようなボタンが配置されているExcelであれば、このボタンを押すだけでマクロの実行が完了。一番お手軽にマウロを実行できる方法といえるでしょう。
マクロの保存方法は?拡張子のxlsxとxlsmに注意!
ここまでで、マクロを実行する手順までおわかりいただけたと思います。マクロが使えるようになればいつもの作業もスピードアップ間違いなしです!しかし次も同じマクロを使おうと思った場合、Excelにマクロがちゃんと保存されていなければいけませんよね。せっかくのマクロが消えてしまっては台無し。いつもの手作業に戻ってしまいます。
ということで、ここではマクロの保存方法をチェックしていきたいと思います。
ここもそう難しくありませんので、肩の力は抜いてくださいね。
ところでExcelファイルには、形式がいくつかあるのをご存知ですか?新しいバージョンのExcelであればマクロが保存できる.xlsmという拡張子がついた形式と.xlsxという通常の形式のファイルがあります。どちらの形式でもマクロの実行はできますが、標準モジュールを保存することができる形式はxlsmのみです。
マクロが有効な形式でExcelファイルを保存したい場合はxlsmで保存しましょう。「名前をつけて保存」から形式を選択して保存することができますので、これを活用してください。
Excel2003より以前のものであれば、拡張子はxlsですね。この形式はxlsmと同じように標準モジュールを保存できます。ただし、古い形式のファイルであるため、新しいExcelにある機能が全て使用できるわけではないところに注意が必要です。
最後に、標準モジュールに記述したVBA・マクロの保存方法について紹介しておきますね。
この保存には2つの方法があります。
一つ目は、エディタ上にあるルールバーなどのメニューから「保存」を選択する方法。もう一つはExcel上のメニューで「保存」を選択する方法です。どちらも同じように、標準モジュールを含んだ形のExcelファイル全体が保存されますので機能は同じ。お好きな方法でVBA・マクロを保存してくださいね。
まとめ
今回は、ExcelのVBA・マクロを実行する方法、保存する方法を紹介してきました。
これがわかったら、あとは実際にVBAでマクロを記述したり、記述されたマクロを取り込んだりして、実際にマクロを活用する段階に移行です!。まずは実行方法と保存方法、しっかり身につけてくださいね。
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